犬の関節の病気として著名なものは、股関節形成不全です。骨盤のくぼみが不充分であったり浅かったりすることにより、大腿骨頭が扁平になったり変形したりし、脱臼したり亜脱臼状態になる病気で、遺伝的な要因により股関節が正常に発達しない、犬の股関節の病気です。大型犬に多く、犬の幼年期に病気が発症しやすくて、生後7~9ヶ月くらいが要注意時期です。歩き方がおかしい、お尻が必要以上に左右にゆれる、うまく立ち上がることができない、お座りができないなどが主な症状です。
遺伝的な要素が強いこともあって、予防法と言うのは確立されていませんが、肥満は足にかかる負担が大きくなることから、犬の関節の病気には、肥満解消は有効と言われています。犬の股関節の病気である股関節形成不全は、重度の場合は手術をすることもありますが、あくまで痛みを取り除くための手術で、病気そのものを完全治癒させるものではありません。犬の遺伝的な病気であることを考えると、この病気を持った犬に繁殖行動をさせないことが、股関節形成不全を発症する犬を少なくする最も有効な方法なのかもしれません。
同じような大腿骨の病気に、レッグ・ペルテス病がありますが、これは成長期に大腿骨頭に血液が行かなくなり壊死を起こし、大腿骨頭が変形することにより股関節に異常が見られるようになるもので、犬の股関節の病気の中でも、こちらは小型犬に多い病気です。
犬の耳の病気の中にも何種類かありますが、代表的なものは外耳炎です。耳に炎症が起こる病気で、外耳の通気性が悪く、耳垢がたまって細菌に感染したり、耳ダニが寄生したりして炎症が起こるもので、夏場など蒸れやすい時期に多く、体質的に耳垢がたまりやすい犬や、垂れ耳や耳の中の毛が多い犬種に多い、犬の耳の病気です。
犬がよく頭を振ったり、耳を掻いたり、壁にこすりつけたり、同じ場所を回りだすようになると要注意で、犬が耳の病気にかかっているかもしれない危険信号です。犬の耳の病気の治療には、点耳剤や抗生物質を使用します。垂れ耳の犬は、特に耳の中を乾燥した状態に保つことが重要で、他に、ローションなどで耳掃除し、常に耳の中を清潔に保ってやることが、犬の耳の病気の予防につながります。しかし、間違った方法で耳掃除すると、逆に外耳炎を発症することもあり、犬の耳の病気を予防するつもりが逆効果になることもあります。
脂漏によって耳の中が湿潤な状態になり、感染しやすい状態を作り出してしまうこともあるので、耳の中の毛を刈ったり抜いたりして洗浄してやり、犬が耳の病気にかからないよう清潔にしてあげることも大切です。首を傾け耳だれが出だすと重度の外耳炎で、中耳炎や内耳炎を引き起こすことにもなり、手術の必要も出てきますから、外耳炎に気づいたらできるだけ早く治療し、悪化させないようにしてやらないといけません。

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